どうしてこんなに考え込んでいるの?
いや、でも気持ちはわかる。というかめっちゃわかる。自分も大して変わらないから。
自問自答を繰り返す
1stが出た当時から聞いている私ですが、その頃のサカナクションのイメージは「雨」や「夜」のイメージが強く、メッセージ性を感じることはほとんどありませんでした。メロディの美しさ、曲の世界観が強烈に印象に残っていたので。
それが、アルバムを出すごとに人間「山口一郎」が強く出てくるようになってきました。それをはっきりと感じたのは4thの「kikUUiki」からです。
今回のアルバムでは今まで以上に「山口一郎」が出てきました。
とにかく悩んでますね。私には悩んでいるようにしか聴こえません。
シングルになった「アイデンティティ」や「ルーキー」。
タイトルだけでも自分自身の気持ちに変化が起きたり、外からの刺激で悩んだりしていることが想像できます。
実際に私が会社員を続けるべきかどうかを考えていた時の気持ちや、
一歩踏み出した時の気持ちに似ているからです。
あと、個人的に「ルーキー」はめちゃ好きな曲です。
なんかカッコいい。
今までになかった都会感
北海道出身のバンドで、最近東京に出てきたのかな?詳しいことは把握しきれていませんが。
上でも書いたように「雨」や「夜」、あとは「深海」のイメージがあります。
それが今回、「モノクロトウキョー」や「仮面の街」などの曲のように都会を感じる、都会に出てきたからこそ書けた曲が散見されています。
多分これも悩んでいることや、東京と北海道とのギャップから生まれたんだと思います。今までにないタイプの曲でした。
最後は抜け出したか?吹っ切れた?
どうしようもなく悩み続けたままアルバムが終わるのかと思いきや、最後には少し光を見せてくれます。ちょっと照れ隠ししながら。
12曲目の「ドキュメント」という曲。何らかの形でアルバムを手に取ったら最初から順番に聴いてここまで辿り着いて欲しいです。
最初に
今までの僕の話は全部嘘さ
この先も全部ウソさ
といいながら、最後には
愛の歌 歌ってもいいかなって思い始めてる
と歌っています。
一歩踏み出すようなメッセージは今までありませんでした。
この歌詞が登場した意味はサカナクションの今後にとって、とてつもなく大きな意味を持ちそうです。
感想・おすすめの曲など
評価しにくいアルバムで満点にはしていません。
しかし、もうこのアルバムを1カ月くらい聴き続けています。
重たいですが、何度でも聴きたくなります。
元々持つ、曲の良さがありますからね。私自身もこのアルバムのように暗めの性格なので、なんか合うんでしょうね。
おすすめの曲は、4曲目「ルーキー」、7曲目「流線」、8曲目「エンドレス」、11曲目「years」、12曲目「ドキュメント」。
曲単位で好きなものがどうしても出てきますが、アルバムなのでやはり通して聴いてもらいたいです。アルバムは通して聴いてこそ本当の価値があると思ってます。
※ タイトルとは関係ないイメージの場合があります。
この記事の投稿者

いいアルバム、いい曲を世の中に広めたいと常に思考を巡らす。
90年代のJ-POPで音楽を聴くことが好きになる。
1組のアーティストの曲を徹底的に聴き倒したいタイプ。
好物は日本のロック。一時はライブやフェスにも頻繁に行っていた。
最も好きなバンドはACIDMAN。
最近はサカナクションがお気に入り。
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