個人的に昔は音楽情報を積極的に追いかけていました。しかし今はそのようなこともなくなり、遅れた頃に情報が入ってくるか、アーティストのアルバムが出ても知らないままということがよくあります。
しばらく情報を追わないうちに疎くなりつつあります。今回紹介するNICO Touches the Walls「Shout to the Walls!」もアルバムが発売してから1ヶ月後に存在を知り、慌てて購入します。しかし、いろいろ忙しく1ヶ月以上も放置して、ようやく聴くことができました。NICO、かなり好きなバンドなんですけどね^^;
前回のアルバム「HUMANIA」がごちゃまぜ感が強く、次が予測不可能になっていたので、楽しみにしていました。
何十回と聴きまくった結果、かなりいいアルバムに出会えたという感想を持ちました。
1曲1曲のクオリティが高い
HUMANIAのレビューでも同じことを思いましたが、今回のアルバムではより1曲のクオリティが高くなっている印象です。
昔からシングル曲・アルバム曲の区別がつかないほど、いいと思える曲が多かったですけど、今回もいい感じです!
初めてのラップにチャレンジしている4曲目の「アビダルマ」、全く違和感ないです。5曲目の「ストロベリーガール」、この言い回しの独特さは初期のアルバム、特に1stアルバムを思い起こさせる感じがします。7曲目の「チェインリアクション」も訳の分からなさがかえって面白い曲になっていますね。
このアルバムは光村だけが作っているわけではなく、他のメンバーも作詞作曲に参加しています。前情報なしに聴いているだけでは誰が作ったのか分からないほどです。他のメンバーも光村と同じクオリティの曲になるというのが、すごいな~と思います。
Mr. ECHOに込められた想い
アルバムを通して聴いていて、流れがあるようにはあまり感じませんでした。しかし、1つだけここに入れておくべきだなと思う曲が「Mr. ECHO」です。
歌詞の理解に苦しむ曲もある中、Mr. ECHOだけははっきりと思いの丈をぶつけているのが伝わります。→歌詞
普遍的なメッセージで、誰しもが大事なことを、聴きやすい音で伝えてくれています。
無理やりこじつけるなら、Mr. ECHOのために他の曲が配置されていると言えますね。
最後、はぐらかしてる?
Mr. ECHOをあえて最後の曲にせずに、洒落のきいた曲である「damaged goods ~紫煙鎮魂歌~」で締めているのも、照れ隠しを感じさせて微笑ましいです。
3rdアルバムの「PASSENGER」のように力強く締めなかったのも、きっと理由があるのだろうと思います。
アルバムが終わる直前で、少し考えさせる「Mr. ECHO」を持ってきて、リスナーが考え過ぎないように最後の曲でクスっと笑わせて終わる。楽しんでもらいたいという思いがあるからこそ、この流れになったのかもしれませんね。
お気に入りの曲
最後に、アルバムの中で特に気に入っている曲を紹介して終わります。
- 夢1号
- チェインリアクション
- Mr. ECHO
この3曲がアルバムの軸なんだろうな〜って思っています。
※ タイトルとは関係ないイメージの場合があります。
この記事の投稿者

いいアルバム、いい曲を世の中に広めたいと常に思考を巡らす。
90年代のJ-POPで音楽を聴くことが好きになる。
1組のアーティストの曲を徹底的に聴き倒したいタイプ。
好物は日本のロック。一時はライブやフェスにも頻繁に行っていた。
最も好きなバンドはACIDMAN。
最近はサカナクションがお気に入り。
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