The Libertinesのアルバム「Up The Bracket(リバティーンズ宣言)」のレビュー

本物のパンク・ロックは70年代で終わっているものと思っていた。

しかし、21世紀。

本物が現れた。70年代を真似ているのではなく、21世紀型のパンク・ロック。

“ノリノリでキャッチーな~”なんていうのはパンクではない。本気でそう思っているのならば、考えを改めた方が良い。

ガレージロック・リバイバルの中で必ず名前が挙がらなければならない、ザ・リバティーンズ。

彼らのデビューアルバム『Up The Bracket(リバティーンズ宣言)』には、”刹那”がある。

バンドの主要人物でもある、ヴォーカル/ギターのピート・ドハーティとギター/ヴォーカル/コーラスのカール・バラーは、作詞、作曲、そして”刹那”を作り上げる絶妙な関係だ。

#1「Vertigo」、何かギリギリのところを責めるようなギターとツインヴォーカル、時折ピートがセクシー且つわざと崩した歌い方の危うさが本物であることをうかがわせる。

続く#2「Death On The Stairs」もセクシーなトラックだ。パンクをやろうと意識せずとも、演奏の下手さもひっくるめた完成品だ。

シングルカットされた#4「Time For Heroes」も素晴らしいトラックだ。

#12「I Get Along」、#13「What A Waster」も絶妙なガレージ・ロックで、メロディも構成もかっこいい。

セールスという点では突出した記録は皆無だが、影響は計り知れない。

その影響は、ピート/カールという奇跡的なタッグが生み出したものと言えるだろう。言わば、”カリスマ性”というのをこの時代のバンドもリスナーも感じ取っている。

しかし、次作への歩みと同時に、ヴォーカルのピートはドラッグの深みへとはまっていく。

それでも我々は奇跡を待ち続けているのだ。

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※ タイトルとは関係ないイメージの場合があります。

この記事の投稿者

F.TKJ
洋楽専門

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