The Thrillsのアルバム「So Much For The City」のレビュー

なんだかいい夏を過ごした気分だ。アルバムを再生してから聴き終わるまでそんな感覚だった。

アイルランドはダブリンから、5人組のロック・バンド、ザ・スリルズのデビューアルバム『So Much For The City』

竪琴を軽快に奏でるようなアコースティックギターの音色と、心地よいハーモニカの「Santa Cruz(You’re Not That Far)」から、暑すぎない夏が始まる。

ヴォーカルも少し独特だ。やさしさを備えつつ、押し出すような声音が印象的だ。少し爆発的なテンションであれば、純粋なロックンロールを歌うのだろうなと思う。

「Big Sur」は口ずさんで歌いたい夏の思い出だ。センチメンタルな気分にもなるが、ずっと続いてほしい夏なのだ。ミュージックビデオでは、プールサイドでモップを持ってはしゃいだりする様が印象的だ。

「Old Friends, New Lovers」はゆったりと、「Your Love Is Like Las Vegas」は外に遊びにいきたくなるような、決して激しすぎないトラックだ。

ライヴ体験者の話を聞くと、意外にもCDよりもパワーポップ寄りで激しいらしい。

全体的に60年代US系の雰囲気もあるので、老いも若いも聴きごたえがあるのではないだろうか。

もやもやした夏の暑さを優しく溶かしてくれるような、ひと夏のアルバムだ。アロハシャツを着て踊るのではなく、ゆっくりと過ごしてみないか。

時折降る夏の雨にも優しくなれる。

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※ タイトルとは関係ないイメージの場合があります。

この記事の投稿者

F.TKJ
洋楽専門

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