Kashmirのアルバム「Zitilites」のレビュー

デンマークの国民的バンド、カシミール。本国では、今作をはじめ過去の作品でも多くの賞を獲得している。

北欧のイメージに相応しい、優しげなアルペジオが流れるアルバムの一曲目を飾る先行シングルの「Rocket Brothers」は、アニメーションで表現したミュージック・ビデオも必見だ。曲終盤へのクライマックスまで、アルペジオのメロディーが広がるスケールと浮遊感に、アンニュイなヴォーカルを併せてバランスが良い。

続く「Surfing The Warm Industry」で状況が一変する。性急なビートに、緊張感が張り詰める。正直なところ、北欧というおとぎの国のイメージは湧き起こらない。

また、「Ramperts」という曲も「Rocket Brothers」のイメージを持ったまま聴くと、状況がまたしても劇的に変化するだろう。結構ギターをかき鳴らしていて、かっこいい。いや、「Ramperts」以外にも激しめのギターを多様していることが全体を聴いてわかる。

「Small Poem Of Old Friend」は、叙情的な側面から破壊的な終盤の曲展開が、実は本能(=ロックンロール)を表現しているのではないだろうか。”ドラマチック”という単語がチープに思えるほどだ。

残念ながら、来日経験はあるものの、日本での知名度は洋楽ファンの中でも低めなほうだ。

今後の活動、リリース作品でどういうアプローチを繰り出してくるのか期待したい。

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※ タイトルとは関係ないイメージの場合があります。

この記事の投稿者

F.TKJ
洋楽専門

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