Base Ball Bearのアルバム「十七歳」のレビュー

Base Ball Bearの2ndアルバムは1stの「C」とは違って、大胆にも「十七歳」というテーマで作られたコンセプトアルバムになっています。4枚のシングルを聴いてきたから今回はポップな方向に振り切れるアルバムになるかと思っていましたが、全く逆の17歳~18歳の頃に抱える生々しい悩みがテーマになっています。

1stアルバム「C」以降、シングル4曲「抱きしめたい」、「ドラマチック」、「真夏の条件」、「愛してる」とより多くの人に響くような歌詞、メロディに変化してきていましたが、正直この4枚のシングルが出るたびにBase Ball Bearは大丈夫なのか?という不安でいっぱいになりました。急激な変化でついていくのが困難な状況になっていました。それに理解がしづらかったです。

でも、いざアルバムで全てを通して聴いてみると全く違いました。シングル4曲はもしシングルじゃなくてもこのアルバムには入っていたでしょう。「十七歳」というアルバムが出て初めてこの4曲の共通点が理解できました。アルバム曲を含めてこのアルバムは「十七歳」の喜怒哀楽がたっぷりと詰まっています。生々しくそして、リアルです。

その喜怒哀楽の中でも「十七歳」というアルバムは特に”哀”の部分が目立っています。自殺願望をもった少女を主人公にした「ヘブンズドアー・ガールズ」や、人見知りなどで一人ぼっちになったけど自分も友達の輪に加わって笑いあいたいという気持ちを歌った「気付いて欲しい」がその典型例です。

私も少なからずこの2曲のような気持ちになっていた時期があったと思います。おそらく17~18歳の頃ってそんな気持ちになったことがある方って結構多いのではないかと思います。

自分の場合は周りと関わりたいという気持ちを一切気にしなくなったことで、「十七歳」を卒業したんじゃないかと思います。

だから、今もどこかで「気付いて欲しい」のような気持ちを持ち続けていると思います。

そんな私だからこそ、自分の年齢より下の「十七歳」というアルバムに心を揺さぶられるのだと思います。

逆に今17歳の人で人にはなかなか言えない悩みを持っている方は絶対にこのアルバムを聴いて欲しいです。きっと何か感じるものがあると思います。

結構重たい印象が強いこの「十七歳」というアルバムですが、シングル曲に加えて関根さん(B)がメインボーカルをとった「Wink Sniper」など面白い曲も多いです。

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※ タイトルとは関係ないイメージの場合があります。

この記事の投稿者

Hiroki
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いいアルバム、いい曲を世の中に広めたいと常に思考を巡らす。

90年代のJ-POPで音楽を聴くことが好きになる。
1組のアーティストの曲を徹底的に聴き倒したいタイプ。

好物は日本のロック。一時はライブやフェスにも頻繁に行っていた。
最も好きなバンドはACIDMAN。
最近はサカナクションがお気に入り。

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